2023年

何を食べても何かを思い出す わたしのご馳走帖②<牛肉を食べる>
2023年 · 2023/11/02
わが家の食生活では魚より肉が圧倒的に多く、牛、豚、鶏の比率は同じくらい。いずれも劣らず好きですが、特に和牛が好きなのは、私にとっては火加減でパッパと調理できること。火を通し過ぎず、火と香辛料で肉の味を引き出す・・・。なーんてまるで達人みたいだけど、実は原稿が進まずに頭がゴタゴタになってる時でも、短時間で“天”の味を引き出せる手軽さがいい。もちろんうまくいけばの話ですが。

カミナリ見舞
2023年 · 2023/08/05
八月に入ったばかりの日の昼過ぎ、晴れていた関東地方の空は急変し、大変なカミナリに見舞われました。皆様、いかがでしたか? 昼の天気予報が終わったころ、陽が急に翳ったのでベランダに出てみると、北東の空-----隣町の武蔵小杉に林立するタワーマンションのはるか彼方の地平線に、真っ黒な雲が立ち上がっていました。あれは埼玉辺りか。あの辺が今、ドシャメシャに降られているのかなと思い、ま、雨雲は大抵は北に去るから横浜までは来るまいと、のんびり観測して部屋に戻ると、 「神奈川東部に竜巻雲が接近中」とTV画面に速報が…。

わたしのご馳走帖「何を食べても何かを思い出す」 
2023年 · 2023/07/07
遅れた原稿を入れ、頭が真っ白でボウッとするうち、今日は七夕。 そういえばこの日は例年、我が家で『七夕会』を開いていたっけ。私、大して料理自慢でもないけど、人を招いてご馳走したり、招かれたりして、美味しいものを食べるのが大好きでした。でも二十年近く続いた会も、コロナで休止になって、それっきり。ああ、あの時はあんな物を、この時は-----などと次々思い出すうち、別の折のご馳走の数々まで思い浮かび、いつしか頭の中に一冊のご馳走帖ができました。 ヘミングウエイに「何を見ても何かを思い出す」という短編集があるけど、それをもじってこのタイトルは「何を食べても何かを思い出す」。

私信 お詫びと近況報告
2023年 · 2023/05/19
ご連絡ありがとうございます。何かとご無沙汰していてすみません。何ごとも仕事が一段落したらと考えてるけど、なかなか一段落しなくて。12月、1月と仕事が全くできなかったのが祟り、今はワヤワヤの状態です。 先日、出版社の担当者から電話があり、一波乱。去年の12月段階で「締め切りは決めず、早く仕上げて次のシリーズを」と言われていたのでマイペースで進めていたら、「5月には原稿入れてもらわないと」と雷鳴が轟いた-----。締め切リはきっちり決めておかないと、双方、自分に都合よく考えるものですね。やむなく平謝りし、ともかく六月に入れることにした次第。

落花生を巡るちょっとミステリアスな話
2023年 · 2023/03/31
ぐずぐずしてるうちはや四月。今年は桜も早く、あっという間に咲いてもう散りかけてますが、私のリハビリはもう少しかかりそう。 そんな三月半ばのある朝、千葉から突然、宅配便が届きました。贈り人は友人Sさん。送り状には“ピーナッツ”と記されていたので、アレレッ----と思わず叫んだ私です。というのもその前夜、近くのスーパーで、買おうとした“素焼きピーナッツ”の袋の値札が不正確だとかで、レジの店員さんが、ちょっと棚を見て来ると言い出した。でも後ろに並んでいる大勢のお客さんの強い視線が感じられ、私はつい「明日また来ますから」とその袋を返したのでした。

ただ今リハビリ中
2023年 · 2023/02/10
立春が過ぎ、季節は春に向かって動き始めています。 前回このブログに書いたのは、私が通称“パソコン猫背”なる疾患に見舞われた、昨年暮のことでした。そう、右の二の腕が痛むので整骨院に二ヶ月も通い続け、ついに両腕が上がらなくなって、整形外科に駆け込んだ。レントゲンの画像では、パソコンを覗き込む形で背骨が写っており、痛みの正体は肩の筋肉の衰えにあると。「まずは注射と薬で痛みを止め、リハビリを」という段取りになったところまででです。

痛いお正月
2023年 · 2023/01/10
年の瀬も押し迫った30日、羽毛布団がやって来た。もちろんタダじゃなく、高島屋に十万円も払い込んでのこと。14万円がこの値段になったのだから、まあまあかと。でも夜具については私、昔から大の“綿ふとん派”。親戚に布団屋がいて、電話一本で打ち直しを頼め、身体に馴染むその柔らかさ暖かさ、そして少々の重さが、大の眠りの友でした。ところが昨年暮れ、冬布団のあまりの重さに泣かされたのです。