ぶらり甲斐路ーー温泉、甲府城、竹中英太郎記念館など
2024年 · 2024/03/06
二月末、早春の甲斐路へ。この甲府盆地は昔から何となく好きで、もう何回めの旅になるでしょう。といってもいつも一泊。今回も市内の湯村温泉にある『竹中英太郎記念館』を訪ねる夫に相伴し、温泉に泊まろうという魂胆でした。初めて甲府を訪れたのはもう三十年くらい前で、ここはワインと温泉の宝庫・・・とかいう某誌の記事に乗せられ、お薦めの勝沼の“ぶどう農家センター”なる宿を目指したのです。 ところが“駅前の丘の中腹に見える”はずの看板が、どこにも見当たらず、あれれ、としばし呆然。そのうちふと『ぶどうの丘センター』の看板が目に止まった。ははあ。予約するため宿に電話した時、「ぶどうのーかセンターさんですか?」「はい、ぶどうのーかセンターです」というやりとりが確かにあったのだ。つまり“農家”は雑誌の校正ミスで、正しくは“の丘”。宿は楽しめたけど、後で某誌にクレームの葉書出しました。(今は『勝沼ぶどうの丘』に変わっています)。

雪の日の話
2024年 · 2024/02/11
五日(月)は二年ぶりの大雪に見舞われたけど、いかがでしたか? 横浜の我が家では、鉢植えの夏椿の枝が数センチの雪の重みでポキリ。また物流の遅延で、水曜に届くはずの宅配が一日遅れとなりました。 その雪も溶けた七日(水)、行きつけの美容院に予約の電話を入れたが、何度かけてもコール音が響くだけ。美容院は火曜が定休だから、今日は臨時休業か。でもそうであれば普通、休みを伝える音声テープが流れるのでは? 少々気になったので、買い物帰りに寄ってみると、店は閉まっていて『休業』の札はなし。店内には電話のベルが鳴り響いていて・・・ふと私は不安に駆られました。何かあったのでは?

正月早々さんざんの、諸行無常の記
2024年 · 2024/01/09
え、そんなはずはないと思いつつ、嫌な予感がムクムクと・・・。正月二日の午後一時。都心にそびえるタワマンの前に私はいました。 「おせちを食べに来ませんか」とこの上階に住む、夫婦共通の友人に招かれ、夫婦で横浜から東急線で東京へ。友人はプロなみに料理上手の独身男性で、毎年新年会に招いてくれます。今年もそのマンションの入り口に立ち、心楽しくオートロック解錠のボタンを押したのでした。 でもいつもはハイと出る部屋主が、出ない。手帳で番号を確かめ、何度押しても結果は同じ。たまたま入って行く人の後についてロビーに入れたけど、コンシェルジュ(フロント係)は正月休み。住人が中でボタンを押さない限り、エレベータにも乗れません。

何を食べても何かを思い出す わたしのご馳走帖②<牛肉を食べる>
2023年 · 2023/11/02
わが家の食生活では魚より肉が圧倒的に多く、牛、豚、鶏の比率は同じくらい。いずれも劣らず好きですが、特に和牛が好きなのは、私にとっては火加減でパッパと調理できること。火を通し過ぎず、火と香辛料で肉の味を引き出す・・・。なーんてまるで達人みたいだけど、実は原稿が進まずに頭がゴタゴタになってる時でも、短時間で“天”の味を引き出せる手軽さがいい。もちろんうまくいけばの話ですが。

ゲリラ豪雨
2023/08/28
ポツ・・・と窓ガラスを打つ小さな音がした。あれ、陽が射してるのに狐雨? と思う間もなく、バシバシバシッ・・・と凄まじい音が。ワッ、雨! すぐにベランダに飛び出すと、頭上は真っ暗。ツララみたいに太い雨が、白くきらめきながら垂直に降ってくる。夢中で洗濯物を外して抱え室内に逃げ込んだけど、その時はもう雨は小止みで、雲間から夏の陽が眩しく射していました。今日(8月23日)の午前のことです。

カミナリ見舞
2023年 · 2023/08/05
八月に入ったばかりの日の昼過ぎ、晴れていた関東地方の空は急変し、大変なカミナリに見舞われました。皆様、いかがでしたか? 昼の天気予報が終わったころ、陽が急に翳ったのでベランダに出てみると、北東の空-----隣町の武蔵小杉に林立するタワーマンションのはるか彼方の地平線に、真っ黒な雲が立ち上がっていました。あれは埼玉辺りか。あの辺が今、ドシャメシャに降られているのかなと思い、ま、雨雲は大抵は北に去るから横浜までは来るまいと、のんびり観測して部屋に戻ると、 「神奈川東部に竜巻雲が接近中」とTV画面に速報が…。

わたしのご馳走帖「何を食べても何かを思い出す」 
2023年 · 2023/07/07
遅れた原稿を入れ、頭が真っ白でボウッとするうち、今日は七夕。 そういえばこの日は例年、我が家で『七夕会』を開いていたっけ。私、大して料理自慢でもないけど、人を招いてご馳走したり、招かれたりして、美味しいものを食べるのが大好きでした。でも二十年近く続いた会も、コロナで休止になって、それっきり。ああ、あの時はあんな物を、この時は-----などと次々思い出すうち、別の折のご馳走の数々まで思い浮かび、いつしか頭の中に一冊のご馳走帖ができました。 ヘミングウエイに「何を見ても何かを思い出す」という短編集があるけど、それをもじってこのタイトルは「何を食べても何かを思い出す」。

私信 お詫びと近況報告
2023年 · 2023/05/19
ご連絡ありがとうございます。何かとご無沙汰していてすみません。何ごとも仕事が一段落したらと考えてるけど、なかなか一段落しなくて。12月、1月と仕事が全くできなかったのが祟り、今はワヤワヤの状態です。 先日、出版社の担当者から電話があり、一波乱。去年の12月段階で「締め切りは決めず、早く仕上げて次のシリーズを」と言われていたのでマイペースで進めていたら、「5月には原稿入れてもらわないと」と雷鳴が轟いた-----。締め切リはきっちり決めておかないと、双方、自分に都合よく考えるものですね。やむなく平謝りし、ともかく六月に入れることにした次第。

落花生を巡るちょっとミステリアスな話
2023年 · 2023/03/31
ぐずぐずしてるうちはや四月。今年は桜も早く、あっという間に咲いてもう散りかけてますが、私のリハビリはもう少しかかりそう。 そんな三月半ばのある朝、千葉から突然、宅配便が届きました。贈り人は友人Sさん。送り状には“ピーナッツ”と記されていたので、アレレッ----と思わず叫んだ私です。というのもその前夜、近くのスーパーで、買おうとした“素焼きピーナッツ”の袋の値札が不正確だとかで、レジの店員さんが、ちょっと棚を見て来ると言い出した。でも後ろに並んでいる大勢のお客さんの強い視線が感じられ、私はつい「明日また来ますから」とその袋を返したのでした。

ただ今リハビリ中
2023年 · 2023/02/10
立春が過ぎ、季節は春に向かって動き始めています。 前回このブログに書いたのは、私が通称“パソコン猫背”なる疾患に見舞われた、昨年暮のことでした。そう、右の二の腕が痛むので整骨院に二ヶ月も通い続け、ついに両腕が上がらなくなって、整形外科に駆け込んだ。レントゲンの画像では、パソコンを覗き込む形で背骨が写っており、痛みの正体は肩の筋肉の衰えにあると。「まずは注射と薬で痛みを止め、リハビリを」という段取りになったところまででです。

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