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クリスマスの贈り物

私、今年の10月に口内炎ができ、普通なら薬で済ますところ、いつになく痛くて、近所の大塚耳鼻咽喉科に駆け込んだのです。一応これで治ったけど11月末にまた痛くなり、再び大塚さんへ。

鏡で見ると、舌の下に舌下腺というものがあり、そこが豆粒状に赤く腫れ、ツヤツヤしている。老先生は診察して首を傾げ、「何かありそうなので、大きな病院で診てもらってほしい。紹介状を書くから、明日には行きなさいよ、頑張ってね」と励ましのお言葉。 

 


原稿も滞るなか、翌日には、武蔵小杉の関東労災病院へ。2時間待たされての診察で、若い先生は首を傾げ、可能性は二つあるという。「一つは、唾液腺に石ができる唾石症。一つは腫瘍。これが悪性であればガンということです。まずはC T検査をしましょう」。その日のうちに CT検査。一週間後に結果を聴きに行くと、石はないから、唾石症ではないと。すなわち腫瘍です。次は患部を切り取って“生体検査”をすることになった。そのためには、今かかっている内科病院の担当医のお墨付き(薬の)が必要だと。

 

そんなこんなで病院から病院へ走り回り、18日に患部を少し切る手術へ。医者も看護師も私もビニールカッパのようなものを着て、3段階くらいの麻酔を経て、メスが----。ズキッと遠い痛みでした。「悪い悪い病気じゃないですか?」と心痛のあまり帰り際に問うと、「1ヶ月たっても治らないのが不安材料ですね」と宣った。


23日まで結果待ち。もう痛みもないけど、まだおできは小さくならず、サクランボのようにつややかなのが不気味。90パーセントはガンであろうと思い、仕事のこと手術のことが、頭の中を駆け回りました。口の中を、何センチか抉り取られるわけだから。でも10パーセントだけ“違う”と思う自分がいる。ずっと有機野菜を宅配で取って、農薬などをなるべく排除して来たんだから。(それでガンかい?)と。でも家族にはガン死者が二人もいるし、この病いは無差別に襲って来て、お目こぼしはなさそうです。

 

23日。私が診察室に入ると、若い先生は生検の結果を読み上げた。

「切り取った部分に、ガン細胞はなし」。但しなかなか治らなければ、また再検査するべしと。ともかく今は、無罪放免でした。「まあ様子を見ましょう。心配な状況なら、また切りましょうね」

冗談じゃないです、また切るなんて! でも私は、また明るい青空の下を歩けるようになった。

心震えるXマスプレゼントでした。 

23日に続いて、Xマスイブ、そして締め切り。原稿をしゃかりきで仕上げ、メール送信、これで何とか新年を迎えられそうです。今年もコロナの中で、ドタバタと終わりになります。

ブログを読んで頂いて有難う。また来年もお付き合いくださいね。良いことがあります様に、ハッピーニューイヤー!